
安い土地って何か理由があるの?
住んでから問題が分かったら困るな・・・

自分たちが30年、40年と住む土地です。
住みやすい土地がいいですよね。

安い土地は難あり?

そうとは言い切れません。
自分たちが住みやすい土地なら、安い土地が悪いとは限りません。
しかし、住みやすい土地かどうかは、実際住んでみなくては分かりません。
突然ですが、あなたにとって住みやすい土地ってどんなところですか?
ちょっと実際に住むことを想像してみませんか?
自分にとって住みやすい土地ってどんなところ?
自分にとって住みやすい土地ってどんなところだろう?
子育てがしやすいところなら、保育園や学校や公園が近くて、車通りが少ないところがいいですよね。
景色が良いところなら、目の前が自然など、窓から海や山が見えるところがいい。
過ごしやすいところなら、夏涼しいところや、冬暖かいところ。

あなたにとって住みやすい土地ってどんなところですか?

わが家にとって住みやすい土地は、静かで駅から近くて通勤に便利なところです。
人によって住みやすい土地があって、それによって住みたい土地も変わってきますよね。
安い土地の理由はデメリットだけじゃない
当たり前ですが安い土地には理由があります。

でもその理由、はたして本当にデメリットでしょうか?

- ハウスメーカーの分譲地
- 旗竿地
- 四角ではなく変形地(三角形など)
- 狭いから安い
- 用途が宅地ではない(市街化調整区域など)
- 道幅が狭くて車が通れない
- 地盤が弱い
- 近くに工場がある
- 駅やバス停から遠い
- まわりに空き家が多い
ハウスメーカーの分譲地

同じような年収世帯・年代が住む
整地済みのため、すぐに建てられる

いちからコミュニティーを作る必要がある
相場より少しだけ安い場合があります。
それはハウスメーカーが広い土地を一括で買い上げて、分割して販売していることと、仲介手数料がかからないためです。
ハウスメーカーの分譲地は、同じような年収世帯で、同じような年代が住むという安心感があります。
また、整地済みのため、すぐに建てられるメリットもあります。
旗竿地

雰囲気のあるアプローチが作れる

四方を囲まれた土地
旗竿地は、旗の形に似ています。
狭い道のような土地と四角の広い土地がつながっているような形です。
狭い部分は玄関までのアプローチや駐車場に利用すれば問題ないし、むしろ雰囲気のある土地と感じるかもしれません。
四角ではなく変形地(三角形など)

個性的な家にできる

家の配置が難しい
変形地は建て方の工夫で、他の家とは違う個性的な家にできます。
狭い土地

3階建てなら問題ない
土地が狭いので安い

狭いので平屋は難しい
平屋を建てたい人にとってはデメリットですが、3階建てにしたくて建てられる土地なら問題ないかもしれません。
(土地によっては建物に高さ制限があります)
用途が宅地ではない(市街化調整区域など)

土地の値段がお安め

申請が必要なので、家の完成までに時間がかかる
本来は家を建てる用ではない土地の場合、申請して待たなければ家を建てられません。
家の完成までに時間がかかりますが、申請が通れば、待てば建てることができます。
待つ期間に問題なければ、少し安い金額で土地が買える場合があります。
賃貸の場合は、待つ期間の家賃がかかります。
家を建てられない地目の土地もあります。
道幅が狭くて車が通れない土地

交通量が少ないかも?

セットバックしなくてならない
車に乗る人には不便
道幅が狭いと、セットバックしなくてはいけない場合があります。
セットバックとは、道幅を4m以上(地域によっては6m以上)確保するための建築基準法で、道幅が3mしかなかったら家を1mさげなくてはいけないのです。
道幅が狭いといざというときに、消防車や救急車が通れないことがあります。
通れない道の先に困っている人がいたら、救助が遅れてしまいます。
それをなくしていくため、新しく家を建てる場合はセットバックが義務となっています。
地盤が弱い土地

小高い土地より安いこともある

地盤改良にお金がかかる
地震のとき液状化する
地盤改良(弱い地面に重い家を建てて、一部が沈んでしまって傾くのを防いだり、地震の液状化に対する策)をして家を建てます。
地域によっては全体的に地盤が弱いところもあります。

ちなみにわが家の土地は地盤が弱い地域のため、地盤改良費が200万円くらいかかりました。
別の土地が200万円高くても地盤改良費がかからなければ、トータル費用は同じになります。
近くに工場がある

人目が多いので防犯になる

音や臭いが気になるかも
音がうるさかったり、臭いが気になる場合があるかもしれません。
しかし考え方によっては、「人の出入りがある」ということです。
人の目があるということは、防犯に役立ちます。

企業が防犯カメラが設置されていたら、自宅付近を24時間録画してくれているかもしれません。
何かあったとき、証拠になります。
24時間稼働でなければ、むしろ夜は静かに過ごせますね。
駅やバス停から遠い

車に乗る人は問題ない

電車やバスで通勤通学しにくい
電車やバスで通勤電車通学の方にはデメリットですが、車通勤や自転車通学の方にはそこまでデメリットにはなりません。
まわりに空き家が多い

静かな環境

人通りが少ないと防犯面は心配
静かな半面、防犯面では心配ですね。
でも、たまたま高齢の住人が住まなくなっただけで、立地がよければ子供が立て替えたり売ったりして、数年後に建て替えが進んで、まわりが新築に変わるかもしれません。
希望条件に合う土地は安くても良い土地
安い土地にはそれなりの理由があります。

でも、考え方によってはメリットに変わることもあります。
住むことを想像して、自分に合う土地ならば、安くても自分にとっては良い土地と言えるのではないでしょうか?
ある人にとってのデメリットが、自分にとってはメリットという場合もあります。
しかしデメリットはどう考えてもデメリットという場合もあります。
土地選びは慎重に、冷静に、第三者に見てもらって意見を聞くのもよいと思います。