土地探し見方 17のポイント 形・方角・日当たり・地盤・区域・音

土地選びのポイント17つ 土地

土地って何を見ればいいの?

チェックポイントは?


住んでから後悔したくないんだけど・・・

土地の見方ってむずかしいですよね。

わたしも最初は何を見ればいいのか分からなかったです。


でも高い買い物だから、絶対に後悔したくないですよね。

わが家も土地を見るのは初めてで、最初はよく分かりませんでした。

しかし何事も慣れです。
数を見ていくうちに、わが家にとって良い土地なのかどうか、判断できるようになりました。


その方法は、「自分の希望条件をはっきりさせる」ことです。

土地に一般的なデメリットがあったとしても、自分にとってはメリットかもしれません。

その判断をするために、自分の希望条件をはっきりさせましょう。

自分の希望条件をはっきりさせるためにチェックポイントをみて、自分の希望条件に当てはまるか考えてみてください。

今回は、実際にわが家が土地を見るときにチェックした17つのポイントをご紹介します。

土地を見るときのチェックポイント17つ

土地選びポイント17つ

わが家が土地を探しているときに見たポイントは17つです。

ポイント17つ
  1. 家付き
  2. 駅やバス停までの距離
  3. 学校までの距離
  4. 街灯の数や場所
  5. 下水/浄化槽
  6. 市街化区域/市街化調整区域
  7. 道幅
  8. 地盤
  9. 臭い
  10. 方角・日当たり
  11. 広さ
  12. 休日の人出
  13. まわりの空き家状況
  14. 近隣住人
  15. ゴミ捨て場

この17つをすべてを条件にしたわけではなくて、ここをみればこんなことが分かるよという感じです。

ひとつの判断目安と思ってください。

家付き

なぜ家付きの土地が販売されているのかというと、リノベーションすることを前提で家付きの土地を探している人もいるからです。

また、古い家でもう住めないけれど処分する費用までかけられないから、家付きで土地を売るという売主もいます。

家が付いているときは、その家を壊す費用がどちら負担なのか確認しましょう。

土地の情報をよく見てください。

「更地渡し」と明記されていれば、売主が古い家を壊して解体ゴミも処分して更地にした状態で売るということです。

「更地渡し」と書かれていない場合は、古い家を壊して解体ゴミを処分する費用は買主負担です。

念のため、不動産屋に確認しましょう。

「更地渡し」と明記されていなくても更地渡しの場合もあります。
(情報段階で明記がなくても、契約する時には契約書に更地渡しの条件を入れてもらえる)

また、土地の金額や更地渡しかどうかの条件は不動産屋に相談すれば調整してくれることもあります。

「金額50万円下げてほしい」とか、「更地渡しにしてほしいけど金額はいくらになるか」とか聞いてみましょう。


聞くのは無料です。

駅やバス停までの距離

わが家の場合、夫は車通勤ですが妻が電車通勤のため、駅までの道を実際に歩いて距離を確かめました。

駅までの道のりが平坦か、坂が多いか、街灯はあるかなど、実際に歩いたほうが確認できます。

坂が多い場合、高齢になったときにしんどいかもしれません。

学校までの距離

これも実際に歩いて距離を確かめると、他の土地と比べやすいです。

通学路の車の交通量や、歩道や信号があるか、人の目があるか、など安全面も確かめたほうが良いです。

街灯の数や場所

昼間に土地を見に行くと分かりづらいので、土地は昼と夜の両方見てみると良いです。

冬は17時でも暗くなるので、街灯がないと歩きや自転車の場合は帰り道が怖いです。

夜も実際に歩いてみて危険がないか確認しましょう。

下水/浄化槽

これは土地の情報にも書いてありますので、すぐにわかります。

市街化区域/市街化調整区域

区域も土地の情報に書いてありますので、すぐにわかります。

市街化区域は、すぐに家を建てられます。

市街化調整区域は、申請しないと家を建てられないことがあり、家を建てるまで時間がかかります。

わが家は住宅ローンを楽天銀行に決めていたので、市街化区域にこだわって探しました。

本当かどうかは分かりませんが、市街化調整区域は家を建てるための区域ではないので住宅ローンの審査に通りにくいと聞いたからです。

ただ、市街化調整区域も家が建てられないわけではないので、真相は分かりません。

あくまで、らしいよって話です。

道幅

車を運転する方は、車2台がすれ違えるかどうかも確認しましょう。

道幅が狭いとセットバックしなくてはいけない場合があります。

セットバックとは、道幅を4m以上(地域によっては6m以上)確保するための建築基準法で、道幅が3mしかなかったら家を1mさげなくてはいけないのです。

道幅が狭いといざというときに消防車や救急車が通れないことがあります。

通れない道の先に困っている人がいたとき救助が遅れてしまいます。

それをなくしていくため、新しく家を建てる場合はセットバックが義務となります。

地盤

地盤とは地面が強いか弱いかです。

地面は層になっていて、固い地面と柔らかい地面があります。

たとえ柔らかい地面でも地盤改良すれば家は建てられます。

地盤改良の費用は地盤の強さ弱さに関係します。

地盤改良とは弱い地面に重い家を建てて、一部が沈んでしまって傾くのを防いだり、地震の液状化に対する工事です。

地面に杭を打って建物を支えます。

海を埋め立てた場所など、地域によっては全体的に地盤が弱いところもあります。

四角なのか変形地なのかを見ます。

旗竿地は旗の形に似ています。

狭い道のような土地と四角の広い土地がつながっているような感じです。

狭い部分は玄関までのアプローチや駐車場に利用すれば問題ないと思う人もいます。

建て方の工夫で、他の家とは違う個性的な家にもできます。

音は実際に住んでみると気になりますよね。

ちなみにわたしはすごく気になるタイプです。

わが家は静かなところに住みたかったので、音については重視しました。

近くで大きな音を継続的に出すものがないか確認しましょう。

  • すぐ近くに交通量の多い道がある
  • すぐ近くに病院や消防署があって、救急車や消防車の音がしょっちゅう聞こえる
  • 近くの家の人が高齢で、大音量でテレビを見ているので音が漏れ聞こえてくる
  • 近くに幼稚園があって、日中に幼児の声が響く
  • 学校が近いのは良いけれど、チャイムの音がけっこう大きい

その音を毎日聞いて気にならないか考えてみてください。

平日と休日、時間帯でも音は変わります。
土地は曜日や時間を変えて何度も見に行くと良いと思います。

臭い

臭いも実際に住んでみると気になりますよね。

川の臭いとか、ゴミ捨て場の臭いとか、色々な原因があります。

隣が焼肉屋さんだったら、洗濯物を外に干しちゃうと煙の臭いが付いちゃいます・・・

天気や風向きによっても変わるので、日や時間を変えて何度も見に行くと良いと思います。

方角・日当たり

土地の方角は情報を見ても分かりますが、日当たりはまわりの建物によって変わってきます。

近くの建物の高さも確認してみましょう。

北向き道路と南向き道路で、家の建て方や住み心地も変わります。

北向き道路は、庭やリビングを南にできるので人目を気にせずくつろげる、南向き道路より少し安い場合があります。

南向き道路は、北を庭にすると光の差し方がやわらかいので、庭がきれいに見えます。南にリビングだとカーテンは開けづらいかも。

西向き道路は、玄関など滞在時間が少ない部分を西にできれば西日対策になります。

広さ

私たちは平屋が良かったので、平屋を建てられる広さをチェックしました。

狭い土地は平屋や2階建てを建てたい人にとってはデメリットですが、3階建てが良くて、高さ制限にひっかからない土地なら問題ないですよね。

土地の金額は坪数×坪単価であることが多いので、狭い土地は安い場合が多いです。

敷地ギリギリまで建物を建てられる区域は、狭くても3階建てにしたら大丈夫!とか、建物を道から何㎝以上離さなければいけない区域だと、狭い土地は超狭小住宅しか建てられません!という場合もあります。

実際に家を建てるとなると区域の条件もからんでくるので、不安なことは土地の情報を扱っている不動産屋に確認しましょう。

休日の人出

休日は子供が外で遊んでいれば、そこは子供がいる地域ということです。

これなら自分の子供も遊べる♪と思う反面、車の運転に注意しなくてはいけないし(轢いたら大変!)、子供の声は響きますので、うるさいと感じる方もいるかもしれません。

休日に子供が遊んでいない地域は、年配の方が多い地域かもしれません。

犬の散歩をしている方がいると、犬のほえ声も一案しておきましょう。

実際にマイホームを建てて思うのが、最近の家の防音性能のすばらしさです。

窓を閉めていると、サイレンの音さえ聞こえづらいくらいです。

犬の声とかあまり気にならないかもしれません。

まわりの空き家状況

静かな半面、防犯面では不安です。

でも、たまたま高齢の住人が住まなくなっただけで、立地がよければ子供が立て替えたり売ったりして、数年後に建て替えが進んで新築に変わるかもしれません。

近隣住人

「近隣住人なんてたまたま会えるもの?」と思うかもしれません。

私たちが土地を見に行った時、短い時間のなかで「近隣住人にたまたま会う」ということがたまにありました。

それは洗車している人だったり、どこかに外出する人だったり、用もないのに家から出てきたような人でした。

話し掛けれそうなときは、地域について軽く聞いてみました。

みなさん快く答えてくれますし、住み心地は住んでいる人に聞くのが一番です。

住んでいる人にとっても、もしかしたらご近所付き合いするかも知れない人に対して親切だと思います。

でも用もないのに家から出てきたような人は、ちょっと気をつけて観察してみましょう。

なぜか?


想像してみてください。

家の中にいるときに、家の近くの土地を見に来ている人に普通気づきますか?

たまたま外にいたら気付きますけど、家の中にいたら気付きませんよね。

見に行った土地の近隣住人が用もないのに家から出てきたようであれば、それは外を注意深く観察している人です。

土地を見に来た人が気になったから探りに出てきたのです。

外が気になってしょうがない人か、暇な人か。

いずれにしても、もしその土地を買って家を建てるなら、買った時からずーーーーっと観察し続けられることになるでしょう。

もしかしたら何か干渉してくるかもしれません。

ゴミ捨て場

ゴミ捨て場を見れば地域性が垣間見られます。

散らかっていたり汚れていたり、収集できないものが放置されていたら、そういう住人が近くに住んでいる可能性が高いです。

きちんと整理されていれば、みんなできれいに使う地域です。


ただし町内会の掃除当番を覚悟しましょう。

まとめ

どのポイントも、メリットデメリットがありますが、それは住む人によってとらえ方はさまざまです。

家付き家の処分費は売主と買主どちら負担か確認、家はリノベーション利用もできる
駅やバス停までの距離通勤通学で使うなら要チェック!車通勤なら遠くても関係ない
学校までの距離実際に歩いて環境も確かめよう
街灯の数や場所冬だと17時頃はもう暗い、夜も見に行こう
下水/浄化槽土地情報を見ればすぐ分かる
市街化区域/市街化調整区域市街化調整区域は建てるまで時間がかかる場合がある
道幅狭いとセットバック必要
地盤地盤改良費に関わる
建て方の工夫で個性的にできる
平日と休日、時間帯でも音は変わります
臭い川やゴミ捨て場や近くの飲食店もチェック
方角・日当たりどの方角にもメリットデメリットはある
広さ自分たちが住みたい家を建てられるか確認
休日の人出地域の住人が垣間見られる
まわりの空き家状況空き家が多いと防犯面が不安、立地がよければ数年後には新築に入れ替わるかも
近隣住人どんな人かチェック
ゴミ捨て場きれいかどうかチェック

通勤通学で電車やバスを使う人

駅やバス停までの距離が近いほうがいいですし、街灯の数や場所も大事ですね。

静かに暮したい人

音の発生原因になりそうな条件、「近くに学校があるか・休日の人出・近隣住人」は気になるところです。

南をプライベート空間にしたい人

南をプライベート空間にしたいなら、「方角・日当たり・広さ」に注目です。

土地の総合点は何点?

それぞれの希望条件を10点満点中何点か点数を付けていくと、見た土地の総合点がでます。

希望条件土地A土地B
駅やバス停までの距離95
学校までの距離55
街灯の数や場所85
下水/浄化槽1010
市街化区域/市街化調整区域1010
道幅810
地盤410
1010
89
臭い1010
方角・日当たり89
広さ79
休日の人出56
まわりの空き家状況710
近隣住人55
ゴミ捨て場58
合計点数119131

自分の希望条件にパーフェクト!な土地はなかなか見つかりません。

でも希望条件をはっきりさせておけば、優先順位を付けられますので、メリハリのある土地選びができます。

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