こんにちは。しいまです。
今回は、「ただいま、ふたりの宝石箱」のひと口読書感想です。

わたしあんまり恋愛小説は読まないんですけれど、これはもうキュンキュンしました!
続きが気になるけれど、読み終わるのが勿体ない・・・でも最後が気になる
という(笑)お話でした

読み進めるうちに伏線がちゃんと回収されて、最後はハッピーエンドです。

児童養護施設で育ち、小学校入学直前に養父母に引き取られたけれど、幸せな日々は長くは続かず、引き取られて6年後に養父が亡くなり、そのあと養母に激しいネぐレストを受け、「1人で生きていかなきゃいけない」と強く思いながら生きてきた涼子さん。
人に甘えるのが苦手で、気遣い上手な涼子さん。
職場でもクールビューティーな鉄壁女子。
あだ名は硬度マックスのダイヤモンド「ホープダイヤ」。

一生懸命生きるって、みんなやってそうで、はてそうかな?
ってとこありますよね。
全方位に真っ向勝負では生きられません。
どこかで妥協したり手を抜いたりしちゃいますよね。
でも涼子さんはまさに一生懸命なんですよね。
そんな涼子さんの好きなものは、キラキラしたビーズや天然石。
でも、自分にはキラキラしたものは似合わないとどこまでも控えめで、会社の人にも言えず、同じ趣味で話ができる人は友達の春ちゃんだけ。
ある理由で会社を辞めることになってしまい、新宿の古い一軒家に引っ越します。
この一軒家は養叔父が名義を涼子さんにしてくれた家。
無職になってしまった涼子さんは、家賃収入があれば助かるということで、春ちゃんの紹介で間借り人と暮らすことになります。
この間借り人が、涼子さん憧れの職業である宝飾職人!
春ちゃんの紹介なら大丈夫!と面接もせずに同居を決め、ウキウキ気分で迎えた当日、「希美さん」というからてっきり女性だと思っていたら、なんと同年代の男性だったのです。
面接をしなかったことを激しく後悔し、「1日で契約解除できるだろうか・・・その場合の解約金は?払えない・・・」と思った涼子さんですが、希美さんも春ちゃんに「日がな1日縁側でビーズアクセを作ってる大家」と聞いていたから、涼子さんをおばあちゃんだと思っていたんです。
お互い気まずいまま、同居の解除は言いづらい。
お互い相手を気遣いつつ適度な距離を保つタイプなので、そのまま数日暮らしてみれば、案外と不都合がなかったんです。

ここからですよ!
面白くなるのは!!
もう涼子さんと希美さんの周囲への気遣いが細やかで繊細で・・・勉強になります。
希美さんはどこまでも格好いいんですよね~。