こんにちは。しいまです。

わが家が保護団体から保護猫の里親になりました。

猫を飼いたいと思ったら、まずはお部屋の準備です。
必要なものを揃えて、猫にとって危険を防ぎ部屋の環境を整えましょう。
準備万端で猫をお迎えしましょう。
今回は、保護猫の里親になる流れとか注意事項など、わが家の経験談をお話します。
猫と出会う方法

猫と出会う方法は大きく分けて4種類あります。
方法 | こんな人にオススメ |
ペットショップ | ・純血種の猫がいい人 ・実際に見て選びたい人 |
ブリーダー | ・猫種にこだわりがある人 ・同じ猫種で多頭飼いしたい人 |
保護団体 | ・毛色やタイプなど好みの猫を探したい人 ・成猫を探している人 |
動物病院 | ・はじめて猫を飼う人 ・飼い方から健康管理までプロに相談したい人 |
保護猫とは

保護猫とは、保護団体や動物病院に保護された猫のことです。
- 保健所に収容されて保護団体に移った猫
- 迷子や地域で生まれた猫
- 飼育放棄された猫
- 野良猫
など、様々な理由で保護されて、里親(引き取りて)を探している猫たちです。
保護猫の里親になる
引き取りてのない猫を1頭でも救うために、保護団体や個人は随時里親を募集しています。
保護猫は「問題のある猫」というわけではありません。
ただ、引き取りてのない一時的に保護されている猫です。
最初は人間に慣れていない猫でも、保護先で面倒をみてもらい、遊んでもらったり優しくしてもらううちに、少しずつ人間に慣れてくれます。

うちの子たちも保護猫でした。
譲渡会で最初に出会ったときは、ケージの奥の方でこわごわと人間の様子を見ていましたが、1週間後に再度見に行ったときは、人間に慣れて興味津々で、抱っこもできるし一緒に遊ぶこともできるようになっていました。
保護団体は無限に猫を保護できるわけではありません。
スペースの問題や、お世話できるボランティアさんの数の問題があります。

保護猫が里親と出会えれば、保護団体や保護しているボランティアさんはその分1頭でも多くの猫を保護することができます。
そしてまた別の猫たちが里親と出会えます。

しかし誰でも里親になれるわけではありません。
猫が幸せに暮らせるように、保護団体や個人から出される譲渡条件は厳しい場合もあります。
里親になるなら、個人からより保護団体からがおすすめ
- 猫1頭ずつに血液検査やワクチン接種が明記されている
- ワクチン接種証明書と血液検査証明書がもらえる
- 譲渡費用が明確
- 譲渡契約書を交わす
- たくさんの猫のお世話をしているベテランスタッフがいるので、色々相談できる

わが家は最初は知人の紹介で、個人から保護猫を譲渡してもらう予定でした。
でも生後2か月くらいの子猫を見学に行ってから、何週間経っても猫は譲渡されませんでした。
理由はまだ母猫が離さないとか、自分のことで忙しくて準備ができていないなど、毎週毎週「もう少し待って。もう少し待って。」と言われて、何週間も待たされました。
可愛い子猫の時期は、すぐに過ぎてしまいますよね。。。
3か月くらいまでは兄弟や母猫と一緒に過ごすほうが社会性が身につくので良いとされていますが、そんなこんなで3か月過ぎても、なかなか譲渡されませんでした。

その個人はワクチン接種や血液検査が未実施の状態で、譲渡契約書も交わさないとのことでした。

個人は条件や対応がしっかりしていない部分があるな~
と残念に思って、保護団体の譲渡会に行くことにしました。

その譲渡会でうちの子たちと出会えました。

保護しているのは、団体と個人の2通りありますが、保護団体のほうがおすすめです。
里親募集サイトでは、譲渡費用や血液検査やワクチン接種が明記されています。
猫1頭ずつに血液検査やワクチン接種が明記されている

保護団体の猫たちは、1頭ずつ、血液検査(猫エイズや白血病)とワクチン接種がされているかどうかが記載されています。
ワクチン接種や血液検査(猫エイズや白血病)がされていないと、感染症などの危険性が高まってしまったり、猫エイズや白血病にかかっている猫は一生完治せず、免疫力が低いので他の病気も併用してしまうことが多いです。
猫エイズや白血病にかかっている猫は、病気を他の猫にうつしてしまう可能性があるので、他の猫とは暮らせません。
保護団体で預かっている猫たちは、健康状態もきちんと明記されているので、健康上の問題があれば、事前にわかるシステムになっています。
猫エイズや白血病も明記されています。
これは多頭飼いを考えている人や、初めて猫を飼う人にとっては安心できますよね。

※動物病院の先生に聞いた話ですが、血液検査時に陰性だとしても発症までに数か月かかる場合があるので、完全室内飼いで数か月経ってから再度血液検査して陰性なら確実だそうです。
ワクチン接種証明書と血液検査証明書がもらえる
ワクチン接種と血液検が済んでいたら、それぞれ証明書がもらえます。
譲渡費用が明確
譲渡費用は保護団体によってまちまちですが、数千円~2万円くらいです。

わが家がお世話になった保護団体は、譲渡費用は1頭5000円でした。
わが家がお世話になった保護団体の譲渡費用は、保護していた間に猫にかかった実際の費用の何分の1かだと思います。
保護してからかかった費用を実費で支払うとお伝えしましたが、この先の猫の生活のために使ってあげてくださいと断られました。

ちなみに保護してから必要な費用はこんな感じです。
- 血液検査 約8000円
- ワクチン3種 約4000円
- キャットフード 約4000円
- おもちゃ・猫砂 他 約2000円
合計 約18000円
(検査やワクチン以外に病院に行っていたら、別途その費用もかかります)
譲渡契約書を交わす
譲渡契約書をかわすと安心です。
「契約書を交わさないのは虐待」と記載している里親サイトもあります。
譲渡時に、里親が「責任もって最後まで面倒みます」と書面でかわさない場合、里親に譲った人(団体)は「譲ったあと猫が何をされても知りません」と言っているようなもので、そう考えると確かに虐待に値するのかもしれません。。。
たくさんの猫のお世話をしてきているベテランスタッフがいるので、色々相談できる
初めて猫を飼う人にとってありがたいのが、経験豊富なベテランスタッフに色々相談できることです。
保護団体は猫を譲渡したあとでも、困ったことがあれば里親の相談に乗ってくれます。

実際に猫のお世話をしてくれていた人に、猫の性格などを教えてもらうこともできます。
保護団体から猫を譲渡されるまでの流れ

里親になる流れはこんな感じです。
- 譲渡会に行く
- 猫の状態をみる
- 猫を抱っこしてみる・遊んでみる
- お迎えしたい猫がいたら保護団体に伝える
- アンケートに記入して、飼育環境の審査を受ける
- 譲渡の条件・手続き、猫を飼う注意事項を聞く
- トライアル開始(1週間~2週間程度)
- トライアルで問題がなければ正式譲渡 契約書を交わして譲渡費用を支払う
- その後はワクチン接種や去勢・避妊手術について保護団体に報告
譲渡会に行く
譲渡会はネットやSNSで情報発信されています。

参加予約などは必要なくて、当日行けばOKです。
参加費用も無料です。
※参加方法はネットやSNSをチェックしてみてね。
譲渡会以外にも猫に出会う方法はあります。
里親募集サイトを見て里親に応募することもできますし、保護猫カフェもあります。

個人的には譲渡会に直接行って、猫に会うのがオススメです。
サイトの写真や動画だけではわからないことがたくさんありますし、サイトにアップされていない猫にも出会えます。
猫の状態をみる
猫の状態をチェックしましょう。
- 健康かどうか(目・口・鼻・耳・手足・おしりをチェック)
- ワクチン接種・血液検査をしているか
- 怪我や病気をしているかどうか・病院で受診しているかどうか
- 人にどのくらい慣れているか
- 抱っこができるか
- 遊びに興味を持つか
まだ人に慣れていなくて怖がっている猫もいれば、人に慣れてゴロゴロいう猫もいます。

里親募集サイトによく「ゴロスリ猫です♪」と記載されていますが、これは「ゴロゴロすりすりする、人によく慣れている猫」ということです。
わたしは「ゴスロリ猫」と読み間違えていて、どういうことだろうと思っていたら「ゴロゴロすりすり猫」の間違いでした(笑)

人を怖がっている猫には慎重に対応しないと、猫をさらに怖がらせてしまうことになってしまうかもしれません。
初めて猫を飼う人にはむずかしいかもしれません。
人に慣れているか、すぐに一緒に生活できそうな猫かどうか、ボランティアさんに聞いてみましょう。
猫を抱っこしてみる・遊んでみる
実際に抱っこしたり一緒に遊んでみて、猫と自分の相性を確認できます。
遊んでみると、その猫の性格が少しわかります。
すぐにおもちゃに飛びついてくる猫なのか、興味はあっても距離をとってじっと見ている猫なのか。

初めての人と一緒に遊べる猫は、新しい環境にも慣れやすいです。
お迎えしたい猫がいたら保護団体に伝える
お迎えしたいと思った猫がいたら、保護団体の方に伝えます。
保護団体のボランティアさんが、その猫の性格や状態を詳しく教えてくれます。

猫を飼うのがはじめてで多頭飼いをしたい方は、兄弟猫をお迎えするのがスムーズです。
わが家は猫を飼ったことがなかったのですが、兄妹の子猫を迎えて多頭飼いしています。
仲良しで飼いやすいです。
多頭飼いのメリットデメリットはこちらをご覧ください。
兄弟ではない猫同士は相性をみるために、一緒に遊ばせてみます。
「シャーーッ」というか様子を見ます。
相手を威嚇する猫同士が一緒に暮らすのは、お互いの猫にとってストレスですよね。
一緒に暮らすうちに仲良くなる場合もありますが、慣れるまでは安全のため別々のケージが必要です。
アンケートに記入して、飼育環境の審査を受ける
ボランティアさんのお話を聞いてお迎えできそうなら、アンケートに記入します。
- 名前
- 連絡先
- 住所
- 戸建て/マンション(ペット可に限る)
- 飼っているペットの有無
- ワクチン接種や去勢・避妊手術をができるか
- 室内飼いできるか
アンケートをもとに保護団体は、トライアル可能か審査します。
譲渡の条件・ルール・手続き、猫を飼う注意事項を聞く
飼育環境に問題がなければ、譲渡の条件や今後の手続きや流れと猫を飼うときの注意事項を聞きます。

子猫の場合は、いま食べているもの(ミルク・離乳食・ドライフード)や不安なこと、聞きたいことがあれば、何でも聞いてみましょう。

わが家は譲渡の条件などに問題がなかったので、譲渡会の当日に保護猫と一緒に帰れました。
トライアル開始(1週間~2週間程度)
トライアルとは猫が幸せに暮らせそうか確認する期間です。

- すでに飼っている猫がいる場合は、トライアル期間は2週間くらいです。
- 初めて猫を飼う場合も、トライアル期間は2週間くらいです。
- 猫を飼ったことがある場合は、トライアル期間は1週間くらいといこともあります。
トライアル期間で、猫がストレスを感じていないかしっかり見極めます。
- 猫が環境に慣れてくれるか
- 猫が飼い主さんに慣れてくれそうか
- 先住猫との相性

もし何か問題があれば、すぐに保護団体に連絡しましょう。
先住猫と合わなかったり、猫が幸せに暮らせないようであれば、トライアルを断念して猫を戻す判断も必要です。
子猫は小さいうちのほうが里親が見つかりやすいので、トライアル期間が長引いてしまうと次の里親と出会いづらくなってしまいます。
もし何か問題があれば、解決のアドバイスを教えてもらえることもあるので、早めに保護団体に相談しましょう。
トライアルで問題がなければ正式譲渡 契約書を交わして譲渡費用を支払う
指定されたトライアル期間で一緒に過ごしてみて、問題なく一緒に暮らせそうなら、保護団体に正式譲渡希望の連絡をします。
連絡を受けた保護団体は、猫が暮らす環境をチェックします。
保護団体によっては、里親の自宅を訪問して面談することもあります。
里親に対して不信感を持たれないように、トライアル期間中はちょこちょこ猫の様子をお知らせしましょう。
問題がなければ正式譲渡となり、保護団体に譲渡費用を支払います。

ワクチン接種と血液検が済んでいたら、正式譲渡のときに動物病院が発行する証明書がもらえます。
その後はワクチン接種や去勢・避妊手術について保護団体に報告
正式譲渡の後は、猫の暮らしぶりを保護団体に定期的に報告します。
- ワクチン接種をしたか
- 去勢・避妊手術したか
オス?メス?多頭飼いの相性は?
わが家は譲渡会で可愛いグレーの子猫と出会い、里親のトライアルをすることになりました。
そのグレーの子猫は生後2か月くらいだったのですが、血液検査がまだでした。
わが家は多頭飼いを希望していたので、猫エイズや白血病の猫はお世話がむずかしいです。
そのため、お迎えする前に血液検査をお願いして、猫エイズや白血病が陰性だったのでお迎えに行くことになりました。

わが家は2頭お迎えしたかったので、お迎え当日にグレーの子猫と相性の良さそうな子猫がいるか聞きました。
すると

グレーの子猫(メス)は気性が激しく、多頭飼いには向いていない
と言われました。
試しに他の子猫(オス)と一緒に遊ばせてみるとグレーの子猫は「シャーーーッ」です。

・・・。
「シャーーーッ」と言われてもオスの子猫は動じず、一緒に遊ぼうとして何度も近づきますがそのたびに「シャーーーッ」です。

これは、一緒に暮らす子猫にとってもグレーの子猫にとってもお互いストレスです。
グレーの子猫は諦めて、兄妹の子猫をお迎えしました。
保護団体ではたくさんの子猫を保護しているので、猫同士の相性をみたり、猫も飼い主もみんなが幸せに暮らせそうな猫をお迎えできます。

メス2頭やオス2頭より、メスとオスのほうが比較的相性が良いそうです。
オスはメスよりも身体が大きいので、メスに優しく(遠慮して?)もしメスに攻撃されてもやり返すことが少ないそうです。
なんだか人間の男女関係と似てますよね(笑)
ペア | 相性 |
兄姉・弟妹 | ◎ |
子猫・子猫 | ◎ |
成猫・子猫 | 〇 |
メス・オス | 〇 |
成猫メス・成猫メス | △ |
成猫オス・成猫オス | △ |
老猫・子猫 | × |

猫同士や猫と里親の相性も、猫を飼うために重要です。
トライアル期間でしっかり見極めて、猫が幸せに暮らせるようにしましょう。