こんにちは。しいまです。
ごえもん(生後7か月)の去勢手術の日が、ついにやってまいりました。

うちの子も大きくなったんだなと感慨もひとしおです。
今回は、保護猫をお迎えしてから6回目の動物病院です。
去勢手術の流れと実際の費用、去勢するメリットデメリット、手術当日の様子についてご紹介します。
盛りだくさんなのでかなり長くなってしまいましたが、これから去勢手術を受ける猫ちゃんの飼い主さんに少しでも役に立てば嬉しいです。
去勢する時期
去勢する時期は生後4~6か月頃です。
だいたい生後7か月頃に最初の発情があるので、スプレー行動(マーキング)が始まる前がよいそうです。
わが家のかかりつけの動物病院では生後6か月頃に予約してくださいと言われました。
体重が2kg以上じゃないと去勢手術ができないということもあるようです。
うちのごえもん(♂)はおきく(♀)より大きくなるのが早くて、生後4か月頃には2kg超えてました。
ちなみに去勢手術日に測った体重は4.2㎏でした。
生後7か月です。

でかい・・・(笑)
去勢手術の流れ
- 事前に動物病院で手術の予約を取る
- 手術前日は21時以降ごはんを抜く
- 手術当日は8時以降お水も飲ませない
- 当日9時~11時までに動物病院へ連れていく
- 入院・手術申込書にサインする
- 体重を測って先生が体調をチェックする
- 同時にできる検査などの説明を受ける
- マイクロチップ・ウイルスチェック・血液検査をするかどうか選ぶ
- 一旦預けて飼い主は帰宅する
- 12時~16時の間に去勢手術(午前と午後の診療の間が手術時間)
- 17時~18時に迎えに行く
- 翌日から3日間は抗生剤を朝晩飲ませて様子を見る

当日9時~11時までに動物病院へ連れて来てくださいと言われていたので、10時くらいに連れて行きました。

でも手術するのは12時~16時なので、ギリギリまで家で過ごさせて11時くらいに連れて行けばよかったです。
おきくちゃんの避妊手術のときは、ギリギリまで家で過ごさせてあげたいです。
追加料金で去勢手術と一緒にできること
去勢手術に追加料金でできることがあります。
わが家のかかりつけの動物病院では、マイクロチップ・ウイルスチェック・血液検査をするかどうか聞かれました。
- マイクロチップ
- ウイルスチェック
- 詳細な血液検査
マイクロチップ +4,400円~5,500円(込)
※わが家のかかりつけの動物病院での金額です。

マイクチップを埋め込むと、迷子になったときに保健所で飼い猫と分かるそうです。
首輪をしていても、枝に引っかかって取れたり、他の猫とケンカしたりしたときに取れたりすることもあるので、マイクロチップが確実だそうです。
わが家はしませんでした。
ウイルスチェック +4,620円(込)
※わが家のかかりつけの動物病院での金額です。

猫エイズや白血病の検査です。
猫も人間と一緒で、ウイルス感染してから2か月くらいは潜伏期間があるそうです。
そのため、ウイルスを持っているかどうか正確な検査は、保護猫は保護して2か月後でないと分からないそうです。
うちの子たちは、保護猫で保護されて2か月後にウイルスチェックを受けているので、今回はパスしました。
血液化学検査を追加 +4,620円(込)
※わが家のかかりつけの動物病院での金額です。

去勢手術の前には簡易血液検査をしますが、わが家は血液化学検査を追加でお願いしました。
血液検査は健康診断として1年に1回しておくといいそうです。
(7歳以上は1年に2回を推奨)
今回検査で血液を採るので、そのときに血液精密検査も一緒にしておけば、生後1年の健康診断はしなくても大丈夫ということなのでお願いしました。
ちなみに最近は手術の際の血液検査は、簡易血液検査ではなく血液検査を推奨しているそうです。
去勢手術でする簡易血液検査の内容
- 貧血かどうか
- 肝機能数値の一部
※わが家のかかりつけの動物病院では検査項目17種
血液検査の内容
- 貧血かどうか
- 肝機能数値の全部
- 腎機能数値
- イオンバランス
※わが家のかかりつけの動物病院では検査項目31種
ごえもんの去勢手術の費用
去勢手術 11,000円(税別)
血液化学検査 4,200円(税別)
合計16,720円(税込)
※わが家のかかりつけの動物病院での金額です。
動物病院に連れて行って、預けるのを待っているときに急患が来ました。

待ち時間が長くなったということで、看護師さんがエコバックをくれました。
急患優先は当たり前だし、ごえもんは体調が悪くて病院に来たわけではないので待つことにまったく問題なかったのに、エコバックをもらえてラッキー♪

去勢手術後に注意すること
- 自宅に帰ってから2日は安静にする
- 食事の開始は手術翌日朝から少量ずつ与える
- 手術翌日の朝から化膿止めのお薬を飲ませる
- 傷口を舐めないようにエリザベスカラーをする
- 多頭飼いの場合は、他の猫が傷口を舐めないように離す
処方されるお薬
去勢手術は傷口を縫わずに、医薬用のボンドで止めているそうです。
化膿止めの抗生物質が3日分処方されます。

1錠を半分に割って、朝晩1/2錠飲ませます。
下痢したりぐったりしたりなどいつもと様子が違う場合は、動物病院に連絡したほうがいいそうです。

ごえもんは幸い、抗生物質も頑張って飲んでくれて、様子もいつもと変わりませんでした。
動物病院の先生に去勢のメリット・デメリットを聞いてみた
去勢のメリット・デメリットについて、わが家のかかりつけ動物病院の先生に聞いてみました。

メリットは2つ、デメリットは3つあるそうです。
去勢するメリット2つ
①去勢で予防できる病気がある

- 前立腺の病気の発生率が下がる
- 精巣腫瘍を予防できる
とはいえ、オス猫が去勢で予防できる病気は少ないし、生殖器の病気になることも少ないようです。
②猫のストレスが減る

去勢をしないと発情期に攻撃的になったり、外に女の子を探しに行きたくなります。
室内飼いの猫は外に出られないので、女の子にも会えずにストレスを感じてしまいます。

去勢することで気持ちが落ち着いて外への興味が低くなるので、外に出たい欲求が下がって、ストレスも軽減されます。
去勢するデメリット3つ
①太りやすくなる

ホルモンの変化で太りやすくなるのと、外に出たい欲求が低くなることで、その分の欲求が食欲に向くそうです。
食欲は増えるけれど、代謝が3割くらい落ちてしまうそうです。
フードの量またはカロリーを3割くらい減らすように、動物病院の先生に指導されました。
各メーカーで去勢・避妊後用のフードがあるので、そういうのを利用するといいそうです。
わが家はロイヤルカナンの去勢・避妊後用(ニュータードケア)を用意しました。

わが家のかかりつけの病院でも、ロイヤルカナンの去勢・避妊後用の少量パックをくれました。
申込用紙に飼い主情報を記入して動物病院に提出すると、初回限定で500gパックを無料でもらえるようです。

ごえもんも去勢手術してから食欲がすごいのなんの!
食欲を落ち着かせる簡単な方法があります♪
②全身麻酔のリスクがある
去勢手術は全身麻酔をかけての手術になります。

リスクは低いと言われていますが、猫にとっては負担になります。
食事制限と水分制限をして体調を整えて、手術前に血液検査もします。
去勢手術の時間は5分くらいとのことなので、麻酔する時間も短いです。
とはいえ、飼い主さんは心配だと思います。
わが家もやっぱり心配でした。
無事に帰ってきてくれることを願うばかりです。
一旦自宅に帰ったあとも、

淋しくないかな?
怖い思いしていないかな?
不安かな?
今頃は手術してるかな?
麻酔は大丈夫だったかな?
と、いろいろ心配しました。
③繁殖できなくなる

去勢手術で生殖器を取ってしまうので、もう繁殖ができなくなってしまいます。
猫の保護団体経由で里親になったら去勢・避妊は必須条件
里親になるときの条件が「必ず去勢・避妊させること」でした。
去勢・避妊の完了報告が義務です。

でも、健康でどこも悪くないのに、飼い主の都合で強制的に去勢するのは申し訳ない気持ちもあり、正直複雑です。
去勢手術の前は、ナーバスな気持ちになりました。
去勢手術をしたごえもんの様子
動物病院に連れて行ったとき
ごえもんが1匹で病院に行くのは2回目です。
行きは車の中で心細そうにか細い声で
「ニャーーーーーン・・・」
「ニャーーーーーン・・・」
と鳴いてました。

動物病院でも不安そうに
「ニャーーーーーン・・・」
「ニャーーーーーン・・・」
いよいよわたしもナーバス最高潮です・・・
診察室に入って、体調確認と体重測定をして預けたときはもう静かでした。
動物病院に迎えに行ったとき

先生がごえもんを連れてきてくれたとき、無事な姿を見て涙が出そうになりました。
去勢手術が無事に終わって安心しました。
ごえもんはすぐにでも帰りたいようでキャリーにまっしぐらでした。
わたしが先生の血液検査の結果の説明とか手術後に注意することなどを聞いている間は、ごえもんは静かにしていました。
自宅に帰ってからが大変
自宅に帰ってからが大変でした。
ごえもんは初めてのエリザベスカラーで動きにくそうです。

ごえもんが見慣れないエリザベスカラーを付けているため、おきくがごえもんにシャーッ!!と威嚇するようになってしまいました。


普段はとっても仲良し兄妹で威嚇するなんて初めてです。
ごえもんがエリザベスカラーをしていることによって、ごえもんだと認識していないようです。

猫ってこんなに見てくれに左右されるものなの?!

匂いは一緒のはずなのに・・・
匂いは一緒なのに見た目が違うからパニックなのかな?
一旦、おきくとごえもんを隔離しないと双方にとってストレスになりそうなので、ごえもんを隔離することにしました。
詳細はこちらをご覧ください。
多頭飼いの大変さを実感
多頭飼いは2頭の可愛い猫と過ごせて幸せです。

でも、去勢手術のあと、まさかおきくがごえもんを威嚇する事態になるなんて・・・
予想もしていませんでした。
こんなに大変だとは思いませんでした。
事前に準備したほうがいいもの
わが家は去勢手術用に準備しておけばよかったものを、準備できていませんでした。

準備不足だったと反省しています。
- 柔らかいエリザベスカラー(視界を遮らないクッションタイプ)
- 術後の服(傷口を舐めるのを防ぐ)
- ケージ(多頭飼いの場合)
柔らかいエリザベスカラー

布やクッションでできた柔らかいエリザベスカラーというものがあります。
プラスチックのエリザベスカラーが動物病院で無料で借りられるので、わが家は用意していませんでした。
これが盲点でした。
プラスチックのエリザベスカラーに慣れていない猫にとって、視界を遮られることと、いつもの動きを制限されることはストレスみたいです。

柔らかいエリザベスカラーは横に広がっているので、視界を遮りませんし、柔らかいので猫の動きに合わせてフニャフニャと形を変えて合わせてくれるので、猫のストレス軽減になります。
わが家はごえもんの術後の様子を見て、慌ててペットショップをはしごしましたが売っていなくて、ネットで買いました。
届いてすぐに装着しました。
可愛いです。

こんなポーズも平気!

お水も楽々飲めます!

狭いところでも平気!

おきくも平気で近づきます。

首回りのサイズに合わせて、切れめを入れて装着します。

5枚セットなので、汚れても洗い替えできます。
術後の服

術後の傷を覆うことができる術後の服というものがあります。

傷口を舐めないようにすれば、エリザベスカラーをしなくてもいいのです。
わが家はごえもんの術後の様子を見て、これまた慌ててペットショップをはしごしましたが売っていなくて、ネットで買いました。
術後の服は排泄の邪魔にならないように、お股のことろが開いています。
去勢手術の場合は、術後の服を着ても肝心の手術した部分があらわになるので、結局舐めてしまうと思います。

おきくちゃんの避妊手術のときは、この術後の服がいいかなと思います。
兄妹でも手術したときはケージが2つ必要かも

去勢手術前に、ケージをもう1つ用意するべきでした。
2頭をそれぞれのケージに分けても、ケージを近くに置くと、きっとおきくは威嚇したと思います。
でも、ケージを別々の部屋に置けば、今回のようにごえもんをトイレに隔離しなくてもよかったと思います。
わが家は開放的な間取りなので隔離できる部屋がありませんでしたが、隔離するのにちょうどいい部屋があれば、ケージは必要ないかもしれません。
手術後は上下運動を必要なケージより、動きが少なく安静できる部屋のほうがいいかもしれません。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
多頭飼いで、手術で初めてエリザベスカラーを付ける猫ちゃんの飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

わが家のような事態にならないように、準備できるものは先に準備して、万全の態勢で手術当日を迎えていただければ幸いです。