
家づくりってどのくらいお金いるの?
頭金の計算方法は?
総予算ってなに?
建物と土地それぞれどのくらいかかる?
諸費用ってなんのこと?

わが家も同じようにわからないことだらけでした。
わが家は結婚が遅かったので、夫(33歳)妻(35歳)両方とも親の援助を受けずに建てました。
自分たちの収入しか頼りがないため、きっちり計算して支払える金額(総予算)を決めました。
初めての家づくりは分からないことだらけです。
わが家もはじめての新築戸建てで分からないことだらけでしたが、ひとつひとつ考えていきました。
富士山登頂も一歩からです。
足場を確かめながら一歩ずつ着実に登っていけば、頂上にたどりつけます!
支払える金額しか支払えないので、支払える金額(総予算)を先に決めましょう!
今回は総予算の計算方法や注意することなどを詳しくお話したいと思います。
これからマイホームを建てる方のお役にたてば幸いです。
総予算とは?
総予算とは、「住宅ローン金額+頭金」です。

つまり、「自分たちが35年間で払える全部のお金」ということです。
住宅ローンにはライフイベントも考えて35年間支払い続けられる金額にしましょう。
住宅ローンの計算方法はこちらをご覧ください。
頭金とは?
頭金とは、一般的に住宅ローンの支払いを少なくするために出す現金(貯金)のことです。
住宅ローンの金利が低いときは頭金を少なくても良い

住宅ローンの金利が低いときは、頭金を少なくして(貯金を残しておいて)住宅ローンを組んで月々返済していくほうがメリットが多いです。
賃貸住宅に住んでいる場合、頭金を貯めている期間は賃貸の家賃を支払い続けます。
仮に家賃が月に7万円なら、1年で84万円です。
頭金を400万円貯めるのに5年かかったとしたら、5年間の家賃は計420万円になります。
4,000万円を35年ローンの場合、金利が0.5%なら金利だけで350万円(トータル4,350万円)くらいで、金利が1.3%なら金利だけで980万円(トータル4,980万円)くらいかかります。
それなら、先にマイホームを建てて、住宅ローン減税を受けながら住宅ローンを返済していくほうが、支払い総額は安い場合もあります。
住宅ローンの金利が高いときは頭金を用意するほうが良い

逆に住宅ローンの金利が高いときは、住宅ローンの金額が多くなると、その分金利も多くなってしまいます。
4,000万円を35年ローンの場合、金利が2%なら金利だけで1,560円(トータル5,560万円)くらいかかります。
頭金に1,000万円用意して、住宅ローンを3,000万円にした場合、35年ローンで金利が2%なら1,100万円(頭金と合わせてトータル5,100万円)くらいになるので、総支払額は460万円少なくなります。
頭金を貯めておき、住宅ローンを少なく組んで月々返済していくほうが、住宅ローンの金利を抑えられるのでトータル費用を抑えられます。
頭金はなぜ用意するの?
1.頭金(貯金)をある程度出して、毎月の住宅ローン支払い金額を少なくしたい
2.住宅ローンの金額で建物と土地と諸費用が収まらなかった
ちなみにわが家は、2で、住宅ローンの金額で建物と土地と諸費用が収まりませんでした。
住宅ローンの支払い可能額は計算したが、建物も大事!土地も大事!で両方妥協できなくて、はみ出たお金を現金で支払いました。
家づくりってそんなもんです(汗)
総予算の計算方法

例えば住宅ローン金額3,500万円+頭金500万円=4,000万円
総予算は4,000万円です。
ここでポイントになってくるのは2つです。
1.住宅ローンの金額 →ライフイベントも考えて35年間支払い続けられる金額
2.なくなってもいい貯金額 →もちろん全額ではない
頭金は、「今」貯金が全部で500万円あるから、「よし!500万円払える!」ではないのです。
わが家も頭金を出しましたが、それは貯金総額の半分以下です。
貯金総額の500万円をすべて頭金にしたら、貯金は0円になります。
そのあとすぐに病気や事故でまとまったお金が必要になったらどうしますか?
たちまち困っちゃいます。
病気や事故にあったのが夫で、夫が働けない場合は、妻も看病で仕事もままならないかもしれません。
住宅ローンも払えなくなっちゃうし生活費もありません。
家族全員が困ることになります。
親や兄弟が助けてくれるかもしれませんが、親や兄弟にも事情があり助けてもらえないかもしれません。
そんなとき貯金が200万円あれば、回復までしのげるかもしれません。
20万円(生活費10万円・住宅ローン10万円)×10カ月=200万円
・治療費や入院費は、全額ではなくてもある程度は、医療保険や健康保険でカバーできます。
・先進医療は、医療保険で負担が軽くなるかもしれません。
・高額医療は、健康保険で支払上限が決まっています。(申請必要)
・会社を休んで4日目~最大1年6か月間は休業手当(給与の2/3)が健康保険でもらえます。(申請必要)
・業務中のけがや病気は、休業補償給付として収入の8割程度が労災保険で支払われます。(労災認定された場合)
貯金というのは将来何かあったときに困らないため、趣味などを楽しむためのお金ですよね。
「今」500万円あるその貯金は将来の保険も兼ねています。
すべて頭金にしてはだめです。
「とりあえず全額頭金にして、またすぐ貯めればいいじゃん」と思うかもしれません。
●月1万円・・・16年以上
●月5万円・・・3年3カ月以上
16年のあいだに病気にならない、事故にもあわないと言いきれますか?
お金は大事です。
貯金をすべて頭金にあてるのは控えましょう。
建物と土地の金額 計算方法

建物にいくらかかる?
土地にいくらかかる?
マイホームって建物も重要ですけれど、建てる場所(土地)も重要ですよね。

建物も大事!
土地も大事!
わが家は夫(33歳)妻(35歳)の時に家を建てました。
平均寿命が80歳だとして、老人ホームに入らなかったら夫は47年で妻は45年住みます。
(ちなみに夫の祖父祖母はお元気で88歳超えて自宅で父母とともに生活しています)
となると、建物も土地もどちらも妥協はできません!
家づくりについて知り合いに聞くと、予算の関係でいろいろ我慢したと聞きます。
わが家もそりゃいろいろ我慢しました。
だって予算は限られていますから。
でも建物も土地もそれぞれ妥協しなかった部分があります。
建物の金額
まずハウスメーカーで間取りを作ってもらいます。
すると広さに対してのおおまかな金額が出ます。
オプションなども相談できれば、より自分たちの希望に近い金額がでます。
間取りはあとから詳細を決めていきます。
そのとき金額はどうなるかというと、必ず増えます。
なので、建物の予算は+100万円くらいみておきましょう。
土地がまだの場合、土地の広さを決めるためにも自分たちの希望する間取り(建物の地面につく面積)を考えることが必要です。
土地が決まっているなら、土地にあわせた間取りを考えられます。
土地の金額
土地は立地と広さで金額が大きく変わります。
まず自分たちの希望する立地と広さを決めて、情報を集めてみましょう。
すると、だいたいの相場が分かります。
土地は本当にご縁なので、当初の予算とは100万200万平気で変わってきます。
わが家も土地にはこだわりました。
最初の予算より400万円くらい多くなりました。(最初の予算はなんだったんだ・・・)
だって良い土地って本当に高いんですよ。
土地にかけられるお金についてはこちらをご覧ください。
わが家にとって良い土地
●駅から近い ●平屋が建てられる広さ
将来的(私たちが老人ホームに住みかえて土地を売却する時)に考えたら、駅から近いほうがまだ売れると思います。
地方の土地なんて、なかなか買い手がつかないですから。
わが家の土地の優先順位の詳細はこちらをご覧ください。
諸費用
諸費用とは、建物と土地に関連してかかるお金のことです。
- 火災保険(入らないと住宅ローンを組めない。わが家は10年分で16万円くらい)
- 収入印紙費用(契約書に貼る。1契約書につき2万円とか。けっこう高い。)
- 登記費用
- 住宅ローンの事務手数料(金融機関によってまちまち、わが家は楽天銀行で33万円)
- 土地を購入するとき、司法書士に支払う手数料
- 土地を購入するとき、不動産屋に支払う手数料
- 上下水道負担金(水道管を敷地に引き込むお金)
- つなぎ融資(住宅ローンは建物完成時に実行されるが、土地を買うときと建物の建築途中で支払いが必要。その時の支払いの金利が2.5%でわが家は25万円くらい)
そんなこんなで、わが家の諸費用は250万円くらいかかりました。
まとめ
- 総予算とは「住宅ローン金額+頭金」
- 総予算の計算方法は頭金に注意!貯金は半分残しましょう。
- 建物と土地の計算方法は、それぞれ200万ずつくらい増えるかもしれません
- 諸費用も250万円くらいかかるから、無視しないで!
家づくりは後から追加変更があるので、最初は不確定な金額でしか計算できません。
床材を決めるときにスタンダードで満足できずにオプションで無垢材にして+50万円とか
外壁をタイルにして+140万円とか

具体的に家の仕様を決める時になって、最初の金額より確実に増えます。
最初は自分の総予算より400万円くらい少なめから考えておきましょう。