こんにちは。しいまです。
保護猫のおきくも生後8か月(推定)になりました。
先月は一足先にごえもんの去勢手術をしましたが、今月はおきくの避妊手術です。
今回は手術の流れや、手術当日と退院後の様子についてご紹介します。
避妊手術のときは術後服を着せるとエリザベスカラーをしなくても大丈夫なので、すごく便利でした。
これから避妊手術する飼い主さんの参考になれば幸いです。
避妊する時期

避妊する時期は生後6か月頃です。
だいたい生後7か月頃に最初の発情があるので、スプレー行動(マーキング)が始まる前がよいそうです。
避妊手術できるのは体重が2kg以上という目安もあるようです。

おきくは体重が少なかったので、動物病院の先生に相談しながら、8ヶ月目で手術することになりました。
おきくはまだ発情してなかったのですんなり手術しましたが、発情が始まるとそれが落ち着いてからの手術になるようです。
わが家のような多頭飼いの場合は、どの子から手術するのか先生と相談しながら決めるといいと思います。
手術の予約はなかなか取れないこともあるので、生後3カ月くらいのときに相談しておくと希望の月に予約できて安心です。
避妊手術のメリット・デメリットの詳細はこちらをご覧ください。
避妊手術の流れ
- 事前に動物病院で手術の予約を取る
- 手術前日は21時以降ごはんを抜く
- 手術当日は8時以降お水も飲ませない
- 当日9時~11時までに動物病院へ連れていく
- 入院・手術申込書にサインする
- 体重を測って先生が体調をチェックする
- 同時にできる検査などの説明を受ける
- マイクロチップ・ウイルスチェック・血液検査をするかどうか選ぶ
- 一旦預けて飼い主は帰宅する
- 12時~16時の間に避妊手術(午前と午後の診療の間が手術時間)
- 術後の様子を見るために動物病院に一泊する
- 手術翌日の夕方にお迎えに行く
- 翌日から3日間は抗生剤を朝晩飲ませて様子を見る
- 10日後に抜糸する
手術するのは12時以降なので、ギリギリまで家で過ごさせて11時くらいに連れて行きました。
追加料金で避妊手術と一緒にしたこと
避妊手術に追加料金でできることがあります。
わが家のかかりつけの動物病院では、マイクロチップ・ウイルスチェック・血液検査をするかどうか聞かれました。
- ウイルスチェック
- 詳細な血液検査
マイクロチップはしませんでした。
ウイルスチェック +4,620円(込)
※わが家のかかりつけの動物病院での金額です。
猫エイズや白血病の検査です。
猫も人間と一緒で、ウイルス感染してから2か月くらいは潜伏期間があるそうです。
そのため、ウイルスを持っているかどうか正確な検査は、保護猫は保護して2か月後でないと分からないそうです。
ごえもんのときはパスした猫エイズと白血病の検査ですが、今回はお願いすることにしました。

というのが、保護団体で保護して2ヶ月後にしてくれていたと思っていた猫エイズと白血病の検査ですが、改めて保護団体に確認したところ、保護した直後にやったそうなんです。
それって意味ある?
他の猫と隔離して2ヶ月後にチェックするのは、保護猫の常識だと思っていたので、なんだかな~という感じです。
保護団体によって管理はさまざまなのかもしれません。
保護猫の里親になるときは、猫エイズと白血病の検査済で陰性でも、保護してから何ヶ月後に検査をしたのか聞いておくと安心です。
わが家の子たちは兄妹猫でずっと一緒だったので、とりあえず、おきくの検査をしました。

結果は、猫エイズも白血病も陰性でほっとしました。
血液化学検査を追加 +4,620円(込)
※わが家のかかりつけの動物病院での金額です。

避妊手術の前には簡易血液検査をしますが、わが家は血液化学検査を追加でお願いしました。
血液検査は健康診断として1年に1回しておくといいそうです。
(7歳以上は1年に2回を推奨)
今回検査で血液を採るので、そのときに血液精密検査も一緒にしておけば、春の健康診断はしなくても大丈夫ということなのでお願いしました。
ちなみに最近は手術の際の血液検査は、簡易血液検査ではなく血液検査を推奨しているそうです。
避妊手術でする簡易血液検査内容
- 貧血かどうか
- 肝機能数値の一部
※わが家のかかりつけの動物病院では検査項目17種
血液検査内容
- 貧血かどうか
- 肝機能数値の全部
- 腎機能数値
- イオンバランス
※わが家のかかりつけの動物病院では検査項目31種
おきくの避妊手術の費用
避妊手術 22,000円(税別)
猫白血病・エイズ検査 4,200円(税別)
血液化学検査 4,200円(税別)
合計33,440円(税込)
※金額はわが家の近所の動物病院の場合です。
処方されるお薬
化膿止めの抗生物質が3日分処方されます。

1錠を半分に割って、朝晩1/2錠飲ませます。
ぐったりしたり下痢などいつもと様子が違う場合は、動物病院に連絡したほうがいいそうです。

おきくは抗生物質はすんなり飲んでくれて、様子もいつもと変わりませんでした。
避妊手術後に注意すること
- 自宅に帰ってから2日は安静にする
- フードは少量ずつ与える
- 手術翌日から化膿止めのお薬を飲ませる
- 傷口を舐めないようにエリザベスカラーをする
- 多頭飼いの場合は、他の猫が傷口を舐めないように離す
避妊手術前に術後の服を準備
術後の傷を覆うことができる「術後の服」というものがあります。

わが家はごえもんの手術後に急いで注文したので、土日発送のことろで注文しましたが・・・
コレは動物病院と共同開発なのでおすすめです。
もし次に手術することがあれば、コレにします。

傷口を舐めないようにすれば、エリザベスカラーをしなくてもいいのです。
ごえもんの去勢手術のときに準備不足で後悔したので、おきくの避妊手術前に術後の服を用意しておきました。
術後の服はおなかのところはしっかりカバーしてくれて、排泄の邪魔にならないように、お股のことろが開いています。
着せやすい仕様になっていてるものがおすすめです。
覆う部分が少ないほうが、毛づくろいできて猫がリラックスできると思います。
去勢手術の場合は、術後の服を着ても肝心の手術した部分があらわになるので、結局舐めてしまうと思いますが、おきくの避妊手術のときは術後の服は活躍してくれました。
術後の服のサイズに注意
術後の服は事前に用意するので、サイズをよく確認しましょう。

生後6か月頃の避妊手術用の場合、ワンサイズ大きいものを選ぶとよいかもしれません。
生後1年くらいまでは大きくなるので、事前に測ったときのサイズでは小さくなってしまいます。
わが家は、避妊手術の1か月前に注文しました。
ネット注文したときはちょっと大きめにしたつもりでしたが、避妊手術が終わって着せてもらうと先生にちょっと小さめかもと言われました。

体型に合わせて少し調整できるように作られていますが、調整にも限度があります(笑)
術後の服はメーカーによってサイズが微妙に違うので、実際に猫の首回りや胴まわりのサイズを測って確認しましょう。
事前に着せて術後の服に慣れてもらう
数時間だけ着る練習をして、少しずつ術後の服に慣れてもらいました。
術後の服を着せると、ヨタヨタしたりうずくまったり後退したりするので、どこも悪くないのに服を着せられるのはかわいそうなのですが、いざ手術して弱っているときに慣れない服をいきなり着せられるのもかわいそうだと思って練習しました。
多頭飼いの場合、事前に練習して術後の服を見せておくと、手術を受けない猫にも慣れてもらえるかもしれません。

2週間着るとこうなる

ちなみに2週間着た術後服は、猫の舌ってザラザラなので、毛づくろいで首まわりや脚まわりの端っこのほうがモケモケになりました。

1回の手術でおしまいって感じです。
猫はやっぱり気になるみたいで、自分で脚のところをはがしてペローンと垂れ下がったりしてました。
垂れ下がったところが、飲み水に浸かったり、トイレでオシッコが付いたりと、汚れることが多かったです。
洗い替えのためにも2枚あったほうがいいかもしれません。
避妊手術をしたおきくの様子
動物病院に連れて行ったとき
すんなりキャリーに入って、動物病院に出発です。

うちの子たちは日頃からキャリーで遊んだり寝たりしているので、キャリーにはまったく抵抗がありません。
自分から入ってくれるので楽です。
小さい頃から、おもちゃを使ってキャリーを出入りをさせたり、部屋に置きっぱなしにして慣れさせました。
今回はごえもんも一緒に動物病院に行くので、1頭だけより抵抗がなかったようです。
動物病院で診察室に入るまでは2頭で静かにしていました。
診察に入っておきくちゃんの体調を見て、病院に預けたときに
おきくが
「ニャーーーーー!!!ニャーーーーーー!!!」
と大声で鳴きだしました。
ごえもんは怯えて声も出しませんが、おきくは意思表示強めなので、慣れない空間でも物怖じせず鳴きます(笑)
診察台で何かされるのは平気だけど、ひとり連れて行かれるのは嫌だったみたいです。

おきくちゃん、ごめんね。
頑張ってね。
そのあとに診察してもらうごえもんは、おきくの鳴き声を聞いてビビってキャリーから出てこなくなってしまいました(笑)
ごえもんはおきくが大好きなので、おきくが病院にお泊りした夜はおきくを探し続けていました。
トイレの中までひとつずつチェックしてもおきくがいないので別の場所を探しにいくごえもん。
すごいスピードです。

動物病院にお迎えに行ったとき
先生がおきくを連れてきてくれたとき、飼い主を見てすかさず「ニャーーーーーン!」と鳴きました。
「なんでひとりにしたの!」と抗議しているような不満声でした。

先月のごえもんの手術後の不安そうに無言だったことに比べて、おきくの手術後の元気なこと。
声を聞いてちょっと安心しました。
しかしながら、手術当日の夜は病院で用意してくれたフードをまったく食べなかったそうです。
看護師さんから「おなかが空いていると思うので、ウェットフードを少しずつあげてください」と言われました。
いつもと違う環境だったので、食べられなかったみたいです。
そう聞くともうね・・・
早くおうちに連れて帰って安心して食べさせてあげたいです。
自宅に帰ってから
自宅に帰ってからは何事もなく安静に過ごしてくれました。

ただ、おきくの声がしゃがれている・・・
一晩ひとりぼっちで寂しかったのか、鳴き続けていたのかも・・・
帰ってきてからは、ちょっと離れると「ウニャーン」と呼ぶので、抱っこして存分に甘えさせてあげました。
ごえもんはおきくが帰ってくるとずっと寄り添ってました。


ごえもんは術後の服を着たおきくと何度も遊んでいるので、術後の服を着ておうちに帰ってきたおきくにびっくりしていませんでした。
去勢手術したときのごえもんに対するおきくの態度とは正反対です。
ごえもんの去勢手術後の2頭の様子はこちら。
避妊手術した後のおしっこは、ぞうきん臭かったです。
いつもはそんなにニオイが気になりませんが、お薬の影響かな?
2日くらいはニオイがありました。
手術頑張ったんだね。
痛くて体力を消耗しているのか、術後の3日間くらいは眠っている時間が多かったです。

避妊手術の10日後に抜糸
通常は10日後に抜糸します。
わが家は仕事の関係でジャスト10日後は動物病院にいけなさそうだったので、避妊手術の日に先生に相談したところ、「自然に溶ける糸で縫っているから、きっちり10日後じゃなくても大丈夫」ということで、2週間後に抜糸に行くことになりました。
避妊手術から2週間後、糸は溶けてすべて見えなくなりました。
でも一応念のため、予定通り2週間後に動物病院に連れて行きました。
避妊手術の抜糸(もう糸はないけれど)の費用
再診料 600円(税別)
合計660円(税込)
※金額はわが家の近所の動物病院の場合です。
お腹のなかのコリコリ(中の縫い目のことでしょうか?)がなくなったらもう大丈夫ということでした。
動物病院のあとはご褒美タイム
診察が終わったら、帰りにおやつをあげます。
猫の記憶は長くないので、病院が怖くてもそのあとにおやつがもらえたら、おやつに夢中になってくれて「怖い→美味しい」に記憶が上書きされますよ。

病院の後はすぐにおやつタイムにすると、病院を怖がることを少しは防げるのでオススメです。
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避妊手術後は食欲が増えます。
おきくちゃんもすごい食欲でしたが、この方法で簡単に解決しました♪

長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。